製造工程(船用内燃機部品)

概要について

現在における低速ディーゼルエンジンのライセンサーとは弊社パンフレットにも明記するように世界において代表例として主要3社が現存しております。順に各社オリジナルの低速エンジンの特許を所有して全世界においてライセンシーとなるメーカーを保有されています。弊社はライセンシー殿と何らかの繋がりでお仕事をさせて頂いております。特に神戸発動機㈱/㈱IHI/DUにおける連接棒の機械加工においては年間において全ENG.分のオーダーを受注させて頂いております。他顧客においても競合相手に負けぬように日々コストダウンの画策を練りながら精進、顧客満足を第一として頑張っております。

低速ディーゼルエンジン

素材時

顧客支給材料として弊社取り扱い連接棒は国内/外の厳格な船級検査を通過して弊社に搬送されます。国内素材の名だたる鍛造メーカー様が実績をもって素材提供されております。

旋削①(機械加工)

通常素材の寸法適正を見極め芯出しを施工します。旋削加工においては 荒加工/仕上加工にて大型横タイプNC旋盤機械によりPGM加工を施工して仕上がり面においては面粗6.3S/径公差100分台の精度にて次工程に提供します。

旋削②(機械加工)

通常素材~荒加工による削り出しにて20%荒加工で10%仕上加工で切粉が発生します。
合計30%切粉が排出されることになります。弊社にては最大素材重量9400kg~完成重量6000kg(1cyl)にて賞味3000kgの切粉排出が発生する場合もあります。

動画No.1
動画No.2

旋削③(BTA深孔)機械加工

本製品の特質上に深い孔つまり油を循環させる長い孔が必要となってきます。弊社においては02種類の深い孔明加工を採用しておりますが、一般的に①トレパン孔明加工方式②BTAエジェクター方式③キリコ粉砕型方式等 様々な加工方法がありますが本加工は一般的な③旧式の加工方法にて加工を施工しております。②においては後工程にて説明させて頂きます。

動画No.3

フライス(マシニング)① 機械加工

マシニングセンターにおける機械加工は主要大型NC門型マシニングセンター×07台を中心にマシニング荒加工~仕上加工を施工しております。荒加工を簡易に説明しますと①側面/上下面の平面荒加工(5mmノコシまで進渉します)②クロス/クランク内径を特殊カッターで曲線荒加工仕上加工を簡易に説明しますと①荒加工分で施工した加工内容を各シアゲ特殊切削工具にて加工します。②メインは各孔加工です。徹底したプログラム加工確認で厳格なる精度をキープした状態で施工します。

動画No.4
動画No.5
動画No.6

フライス(マシニング)② 機械加工

前項に継続してマシニング加工になります。添付写真でも確認可能なように多種多様の型式があります。この時点で09割方の機械加工終了です。

動画No.7

フライス(マシニング)③ 機械加工

本製品(連接棒)において最も重要な機械加工及び製品部位にて厳格なる精度を要求されるポイントとなる工程になります。

動画No.8
動画No.9

最終機械加工完成

最終的に全ての機械加工終了後に品質管理部仕上/検査班による手仕上げ及び目視検査にて製品の合否を確認することで出荷となります。